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年末のご挨拶 今冬のガイドプラン

明日から12月、少し早いですが年末のご挨拶

世界がコロナで揺るいだ2020年でした。緊急事態では趣味や遊び、レジャーは不要なことと扱われてしまいます。だからといって生きるために必要がないのでしょうか?全国の営業している山小屋約100件、このままコロナが続けば来年は半分が潰れてしまうと言われています。無くなったものは状況がよくなっても戻らない可能性が高いです。
黒部の山の大先輩で今は亡き伊藤正一さんは登山は文化だと言っていました。音楽や芸術、文学、その他の文化は古代メソポタミアなと四大文明の頃から生きるだけの状態ではなく、余裕のあることで生まれてきたように思います。登山と言う文化を未来に残していくことはとても大切なことではないでしょうか。
今、「登山」は危機に瀕してます。「私にとって登山は不要不急の外出なんかじゃないんです生きていくために必要なんです」と訴えていたクライアントさんもいました。登山を遊びや余暇のように捉えられず生きていくことに必要不可欠な人も沢山います。人が人らしく生きていくために大切なことのように思います。これからも、立場によって自粛を余儀なくされることもあるでしょう。経済的に窮する観光や飲食業他の人もいるでしょう。それでも、もし可能ならば、山小屋を、登山という文化を、尊く見守り、それぞれの立場で何をしたらいいか考え、未来に残していきませんか。

今後、コロナ禍でのガイド山行ですが、基本2~3人の少数クライアントと行うつもりです。僕のガイドの場合、キャンプ山行の割合が多く、小屋泊と比べると、不特定多数と接触するリスクは少ないものの、2、3人の同行者とは密になってしまいますので、危機管理意識の高い方の参加をお待ちしてます。どうしても気になる方は費用は高額になりますが、個人ガイドをお勧めします。自分は、マスク、手洗いの徹底、外食はほとんどせず、人混みを避け、公共交通機関もほとんど使わず、検温、接触アプリcocoaのチェックなど、危機管理意識の手本になるよう努めて行きます。また、当面はガイド代は当日現金でいただくとともに、以下の場合は、キャンセル代をいただきませんので、家を出る時、移動時に発熱など、コロナの疑いがある場合は引き返すようにしてください。
まだコロナ禍のトンネルの出口が見えない状況が続くと思います。どうしたらいいか、それぞれの立場によって違うので、具体的な事は言えないが、共通の事として思うのは、抽象的ではあるがいくつか書きたい。自分勝手になり過ぎてはいけない。しかし、臆病になり過ぎてもいけない。自粛するべきところは自粛し、活動すべきところは大いに活動し、貪欲に、しなやかに、信念と目標を持って、誠実に生き抜き、いつか振り返ったときに、コロナ禍を自分がどう乗り越えたか、自分の自信になるような生き方をしていきたい。ルソーは生きるとは呼吸をすることではなく、活動することだと言ってます。僕の金科玉条です。生きること、活動することを前向きに捉え、もし可能ならば、是非、山へ共に行きましょう!

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