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NEW!新刊予定/2018年9月刊

写真集『剱岳百景・どこから見た剱岳が好きですか?』

 

「100のビュポイント(主に山頂)から見た剱岳。写真約140カット。
剱岳を愛する山岳カメラマンに特に参考にしてもらいたい一冊。/志水哲也
これで写真集&写真展の写真表現に一区切りつけ、動画写真家へ転向宣言。
写真集『剱』出版後、剱岳に対してやり残したものがあると思いさらに3年間剱岳を追った。
ひたすら剱岳に近づいて「アート」として撮影した写真集『剱』に対し、遠近思いつく限り、いろいろな角度から見た剱岳の姿を「記録」として表現。これで自分の剱岳に対する写真表現は完結!

1章・表剱 奥大日岳、室堂周辺、立山、剱御前、別山尾根など
2章・裏剱  仙人新道、仙人池、池ノ平など
3章・西面 早月尾根、クズバ山、細蔵山、大熊山など
4章・北方稜線 駒ヶ岳、サンナビキ山、毛勝三山、赤谷山、池ノ平山、三ノ窓、八ツ峰の頭など(バリエーションルート)
5章・岩稜群 小窓尾根、八ツ峰、源次郎尾根、小窓尾根、赤谷尾根、黒部別山、西大谷尾根など(バリエーションルート)
6章・後立山連峰 白馬岳、唐松岳、鹿島槍ヶ岳、針ノ木岳など
7章・遠望(富山県)薬師岳、三俣蓮華岳、鍬崎山、白木峰、雨晴海岸など
8章・遠望(県外)槍ヶ岳、白山、志賀高原、南アルプス、富士山、佐渡など
9章・その他 桜、菜の花、チューリップ、蕎麦の花、ダイヤモンド剱など

TC出版プロジェクト/2018年9月刊(予定)/2000円+税(予定)/変形A5判(195×210mm)/カラー112頁・モノクロ8頁/並製本(予定)

 

著書(写真集、エッセイ集)※出版年降順

 
 
 

ヤマケイ文庫『果てしなき山稜』

絶版となっていた『果てしなき山稜』待望の文庫化!
「単独で、冬の襟裳岬から厳冬の日高山脈を越え、果てしなくつづく北見山地を進み、6ヶ月後に宗谷岬を目指す。現在は写真家として大成した著者が、若き日に実行した無謀とも思える壮大な山行の記録。1995年に白山書房より刊行された名作を文庫化」※本書の帯より
「日本一周を掲げ、自転車や徒歩でそれを行なっている若者をよく見かけ、今も昔もあまり変わってないなと思う。多くの若者が、観光では味わえない、ドキドキハラハラ感、冒険と探検の要素を求めているのではないか。僕が二八歳のときに行なった北海道縦断もその延長線上にあったように思う。大げさに言えば、かつて俳人がしたような、歩けなくなったらのたれ死にする旅を北海道の山で試みようとした。(中略)あゝ、厳冬の日高を一途に歩いた日々よ。なんと純に山と対していたのだろう。波頭のように広がる白い峰々、どこまでも続く鋭利な雪稜が僕の人生そのものだった。自己満足だけに生きる意味を見出せた青さよ。ただ生きているだけで充分、もう死んでもいいと本気で思えたことが懐かしい。以降の人生でそんな瞬間があっただろうか」※文庫本の後書きより

山と渓谷社/2016年9月刊/950円+税/文庫版375頁
電子書籍版あり(電子書籍版は本文写真がカラーです) →Amazon kindle版購入サイトへ

 
 

グラフィックブック『黒部今昔』

冠松次郎が撮った戦前の黒部、今の写真と見比べ今昔を思う写真集。2014年は冠松次郎の残した作品数点の定点撮影を行った。当時、黒部湖はなかった。下ノ廊下の登山道は丸太を数本岩壁に架けただけの桟橋だった。川の変貌、登山の仕方や装備は今とは違っていた。2015年、セレネ美術館で開催された写真展「冠松次郎が見た黒部と今の黒部」の記念出版。
「冠松次郎の黒部探査は地学的解明であり、写真は芸術、記述は文学、それらは文化であり、何より失われゆく風景風土の記録であった。(中略)冠松次郎が残したメッセージに対する「今」を生きる僕なりの思いを、およそ90年の時の流れを考えながら「今」の写真と拙い解説で答えてみた」※本書の後書きより

TC出版プロジェクト/2015年6月刊/1200円+税/菊倍判(308×220mm)/フルカラー37頁

 
 

写真集『剱』

写真集『黒部』と共に自分の写真集の代表作。僕の現在までの写真家としての活動、目指したものは3つの時期に分かれる。30代後半の1999~2004年頃は黒部にこだわり5冊の写真集を出版。40代前半の2004~2011年頃は日本の幻の滝、屋久島、白神山地、小笠原、知床など全国の自然撮影を行い3冊の写真集を出版。40代後半の2011年以降は再び黒部と剱岳の撮影に戻っている。2011年から剱岳をテーマに3年間撮影。多くのカメラマンの被写体となってきた剱岳を自分なりにどう表現したらいいのか考え、離れた山や街から「眺める」のではなく、頂上が見えないくらい山の懐に近づき剱岳の本質に迫ろうと試みた。雪の八ツ峰Ⅱ峰と北方稜線三ノ窓でビバークした時の写真で冒頭数頁を構成。
「本書に収められた剱岳の一葉一葉からは、岩と雪の孤独な王国の魅力を探るひたむきなまなざしが見て取れる。剱岳の鋭く、重々しい切先が空に向かって突起している。太古の昔から変わることのない風景は、志水のファインダーを通すと、新鮮な脅威に変化する。剱岳はあまりにも巨大で、無限に神秘的である。崇高で生き物を寄せつけない非情冷厳な姿に圧倒されながらも、写真家は山との対話を繰りかえす。惰性に流されることを捨て、自分の生きている証を登山に集約していた若き日の志水は、写真家としての足掛かりを黒部に見出した。そして12年の歳月を経て、再び黒部をめぐる山の代表格である剱岳にいどんだのである」※本書、関次和子氏の寄稿

山と渓谷社/2014年9月刊/3,600円+税/カラー80頁モノクロ16頁/上製本/変形B4判(256mm×304mm)
電子書籍版あり →Amazon kindle版購入サイトへ

 
 

グラフィックブック『朱鷺』

2009年5月16日、黒部川河口に一羽のメスのトキがやってきた。日本のトキが絶滅した後、中国から贈られてきたトキを人工受精、飼育して2008年に初の放鳥が佐渡島で試みられた。その10羽のうちの1羽だった。トキが棲む黒部川河口は自宅から車で10分位の場所、運命のようなものを感じ2011年6月頃から約1年半くらい撮影した。白神山地や小笠原で野鳥の撮影をそれなりに経験していた頃だった。トキは5年間黒部川河口にいた後、能登に移動し、2016年に輪島市で消息不明となった。トキがいた5年間を思い出すと懐かしく思う。トキがいたことは、きっと水や土壌の豊かさの証なのだ。大昔、黒部川河口にたくさんのトキが、淡いオレンジ色に空を染めていたのだろう。そんな時代に思いを馳せる。

TC出版プロジェクト/2012年10月刊/926円+税/菊倍判(308×220mm)フルカラー33頁/並製本

 
 

自叙伝『生きるために登ってきた』

「「吹雪のなか遠くに見え隠れするあの山は若いころ登ろうとした山だ。命と引きかえにでも登ろうとした、ひとときとして忘れることができなかった山である」16歳で山と出会った。「死んでも登る」が口癖だった20代。黒部川の全支流遡行、冬の南アルプスや知床半島全山縦走、北海道縦断など、重厚な登山をいずれも単独で果たし、『大いなる山大いなる谷』『果てしなき山稜』などの山行記にまとめた。30歳で山岳ガイドを始め、36歳、写真集『黒部』で山岳写真家デビュー。45歳の今年(2011年)には4冊目の写真集『森の白神』を上梓した。「人生が“光”ならば力強く輝きたい。生きることが“闘う”ことならば微動だにしないポリシーで闘いたい。“夢”ならば……永遠に覚めないでほしい」夢を追い続けることは、一方で現実逃避ではないかと思い悩みながらも、一途に前を向き、ひたすら己れの可能性を探してきた志水哲也、渾身の自叙伝」※本書の裏表紙より
「暗く、思いつめた、それでいて燃えるような目を、一心に前へ向けて歩きつづける人。どこかなつかしいその後ろ姿。志水さんの山行記には「昭和」の匂いがする。“青春”“情熱”“生きがい”“挑む”“闘う”“打ち込む”“燃えつきる”といった言葉が、衒いのない生々しさで現れる文章。喩えれば「スポ根物」を読むようななつかしさ。情熱や根性をバネにした登山は、今では流行らないかもしれない。それでも、そんな泥臭い重厚な登山からしか得られない成果を、たしかに志水さんは作品として文章に残してきた。そんな作品の集大成がこのたびの自叙伝である。登山は流行らなくとも作品は古びない。『巨人の星』や『あしたのジョー』が古びないように。しかも本書はフィクションではなく、現実の人生の物語だから、ドラマは登山だけでは終わらない。野球をやめた飛雄馬、ボクシングをやめたジョーはどうするのか。登山家から写真家に転向した志水さんの現実のドラマに、終わりのない闘いの日々を読み取っていただきたい」※みすず書房の本書紹介より

みすず書房/2011年5月刊/2,500円+税/四六判250頁/上製本

 
 

写真集『森の白神』

『森の白神』は、前著『水の屋久島』と共に、山岳写真にあまり夢やときめきを持てなかった40代の僕が表現した日本の山や自然の魅力を水と森で表現した兄弟本、写真集である。美しさよりも、ダイナミックな自然を表現したかった。『水の屋久島』では岩と水を中心にモノトーンで自然を表現したので、今度は世界最大のブナの森を育む白神山地で、色彩豊かな新緑、紅葉の艶やかさを撮影。また、取材中の2009年テレビ番組「写真家たちの日本紀行」に出演して、自分がどのように白神を撮っているかを紹介しつつ、森や渓谷を撮影した。黒部だけを撮影していくことに行き詰まった2004年から“夢追い人”のように全国を取材。7年間で『日本の幻の滝』、『水の屋久島』、『森の白神』日本の自然をテーマにした写真集3冊を完成させた。「水」と「森」の撮影はやれるだけやり、分不相応なヘリコプターの空撮も何度もし、ほんとうにいい夢をみさせてもらった気がする。友人で白神山地のガイド・原田勇成氏が寄稿。

平凡社2011年5月刊/3,800円+税/変形A4版(306×227mm)/カラー96頁モノクロ16頁/上製本

 
 

グラフィックブック『立山杉』

屋久島と白神の森の真っ只中に一人で分け入り、樹と対峙して撮影しながら変わっていく自分、森の中で見えてきたモノ、聞こえてきた音、肌で感じたその空気、それらを地元の身近な場所にも活かすべく、富山県に「立山杉」というテーマを見出し、まとめた。洞杉、美女平周辺、馬場島周辺、沢杉の4部構成。それぞれの箇所に精通する石須秀知氏、佐藤武彦氏、武田宏氏、目澤昭男氏が執筆。また、日本最高所の生えるスギが立山杉であるという事実、その理由や背景を、スギの生育研究・平英彰氏が寄稿。

TC出版プロジェクト/2009年8月刊/926円+税/菊倍判(308×220mm)フルカラー33頁/並製本

 
 

写真集『水の屋久島』

『日本の幻の滝』で全国10箇所を巡り、いちばん気に入ったのが、かつて自分が登山を始めた地・屋久島だった。多雨地帯のエキゾチックで濃密な自然、森を表現した写真集が多い屋久島を、自分の持ち味を活かし「水」をテーマに挑戦。『日本の幻の滝』と同時進行で取材して、その出版の1年後に出版。大型写真集を2年連続で上梓し、ペンタックスとフジフイルムのギャラリーで出版と連動した写真展も2年連続で開催。さらにその翌年には小笠原をテーマにした写真展をキヤノンのギャラリーで開催。写真家としていちばん燃えていた40代初めの3年間だった。旧知で屋久島の登山ガイド・小原比呂志氏が寄稿。
「16歳の春休み、ただただ遠くへ行ってみたくて、南九州を一人旅した。そして、屋久島に渡り、2泊3日で初めての登山を企てた。霧煙る深い森に浮かびあがるヤクスギ、ヤマグルマ、ハリギリなどの巨木、濡れて朱色にきらめくヒメシャラ、当時はまだ知らぬ多くの樹木や植物、音もなくゆるゆると豊かに水を流す渓、緑の絨緞のようなさまざまなコケ類に水粒が滴り光る。そんな鮮やかで、濃密な自然と出会うことで、僕のなかの何かが呼び覚まされた。それから26年の歳月を経て、今、僕はカメラマンとして活動している。あの時、この島で生まれた感情はいったいどんな言葉で呼べばいいのだろうか。山や自然への憧れやときめきだけではなくて、その後の人生を変えた何か。僕はそれを探しているが、出会えたのだろうか」※本書の後書きより

平凡社/2008年8月刊/3800円+税/変形A4版(306×227mm)/カラー96頁モノクロ16頁/上製本

 
 

写真集『日本の幻の滝』

全国の自然を相手にしたこの挑戦は2003年NHKテレビロケの最中に思いついた。次は日本国中にどんな秘瀑・幻の滝があるのか探ろうと。知床、白神、飯豊、奥利根、尾瀬、菅平、立山、黒部、大台ヶ原、屋久島の10ヶ所の秘瀑と、その周りの自然を撮影。2003年秋から2006年秋まで、北から南へと旅し、3年間、180日間の歳月と9回のヘリコプターによる空撮……、自分が最も大がかりな取材を行って完成させた写真集。その背景には、黒部の後、これから全国の渓谷、さらに自然を表現する写真家になろうという思いがあった。多くの表現活動をする人が、移住したことで何かが完結して、その道で飛躍することを捨て、地道に活動していくのを見てきて、黒部に移り住み、落ち着く(?)のではなく、自分のさらなる可能性を探してチャレンジしていかなければという40歳になったばかりの気負いと焦りがあった。
「日本には一般に知られていない風景が未だたくさん内在している。その代表的なものが、ロッククライミングや沢登りをしないと見ることができない山奥深くにかかる「幻の滝」であろう。空や海からでないと見ることができない滝もある。日本の山は、その高さにおいて、スケールにおいて、アルプス、ヒマラヤ、アンデス、アラスカなど、世界の高峰に劣るかもしれない。しかし、僕が日本の山にこだわるのは、氷河をもたないがゆえの豊かな渓谷と、四季刻々と顕著に色彩を変える森林があるからである。そして、それを写しとることで、さらなる日本の豊かさ、多彩さを示してみたいからである」※本書後書きより

山と渓谷社/2007年9月刊/3,600円+税/変形A4版(285×210mm)/カラー128頁モノクロ16頁/並製本
電子書籍版あり →Amazon kindle版購入サイトへ

 
 

グラフィックブック『称名滝』

2007年出版した写真集『日本の幻の滝』取材地10ヶ所の中の一つ、立山(称名滝)だけを1年先行して本書で発表。 カルデラ砂防博物館で開かれた写真展「称名滝」の記念出版。日本最大落差3段350mの知られざる全貌を大判写真で紹介。冒頭エッセイは佐藤武彦氏。1961年の総合学術調査について菊川茂氏が寄稿

TC出版プロジェクト/2006年9月刊/926円+税/菊倍判(308×220mm)/フルカラー33頁/並製本

 
 

黒部からの言葉シリーズ③『黒部上の廊下と源流』

『黒部』と『黒部物語』に載せた写真と文章をベースに、別編集したのが「黒部からの言葉」シリーズ三部作である。この3冊は寝る前に枕元に置いてもらえる絵本のようなものにしたかった。写真家宣言してからの黒部取材5年間は、写真も文章も全力投球だった。写真集『黒部』、『黒部物語』、そしてシリーズ三部作が完成し、自分の黒部における写真表現の「第一章」が終わったような気がした。2004年は写真とエッセイの本を4冊上梓したが、これからは写真は大型の写真集で、エッセイは文字だけのエッセイ集に、それぞれの分野を妥協なしで追求したいと思った。
「夏は上の廊下、赤木沢、黒部源流を何度となく歩いた。 燃えるような真夏の太陽が輝く。すべてを彩る蒼い空と緑の森を一陣の風が吹き抜ける。エメラルドのように変化する渓、岩床。こんなにも明るく、開けた渓はほかにはない。
そして、水源を越えると、無数のお花畑が広がり、まさに「楽園」だった。」※本書より

ハート工房刊/2004年12月刊/1,600円+税/四六判/フルカラー80頁/上製本

 
 

黒部からの言葉シリーズ②『黒部下の廊下』

2004年7月に宇奈月町の町制施行50周年写真展を開かせていただいた。開催式で町長、教育長とテープカットしたのを思い出す。本書はその記念出版で、黒部からの言葉シリーズの第二弾。翌年には市町村合併があり、宇奈月町として有終の美を飾る年だった。
「黒部渓谷は深く刻まれ、両岸が狭いので、「黒部峡谷」ともいわれている。黒部湖を境に上流、立石あたりまでを「黒部上の廊下」といい、下流、仙人ダム辺りまでを「黒部下の廊下」という。下の廊下は、国内屈指の険悪さを示した渓谷で、“黒部の貌”ともいえる絶景が連続する。岩また岩に囲まれた典型的なV字谷となっていて、側壁はだいたいにわたって屹立しているが、雪崩や落石で樹木が高く退いてしまっているため、鬱蒼とした感じがなく、また、花崗岩の白さと相まって驚くほどに明るい 」 ※本書より

ハート工房刊/2004年6月刊/1,600円+税/四六判/フルカラー80頁/上製本

 
 

黒部からの言葉シリーズ①『黒部幻の滝』

2004年1月2日に全国放送され話題を呼んだ「黒部幻の滝に挑む」NHK総合に合わせて出版した写真集。黒部からの言葉シリーズの第一弾。10月末にテレビ取材が終わってから出版を提案、写真セレクト、編集……、お正月の全国放送に出版を間に合わせた。
「日本最大の峡谷・黒部、その深奥部に黒部の象徴・剱沢大滝がかかっている。大正から昭和の初めにかけて、近代登山のパイオニア時代の頃から、音はすれども姿が見えないこの滝は「幻の滝」と言われてきた。ここを突破した者は十指にも満たない日本最難の滝である」※本書より

ハート工房/2003年12月刊/1,600円+税/四六判/フルカラー80頁/上製本

 
 


写真エッセイ集『黒部物語』

黒部を3年間撮影して写真集『黒部』を出版したが、やり残したことを感じ、さらに黒部を2年間撮影した新作写真と、黒部への思いを綴ったエッセイを編んで写真エッセイ集とした。1997年に黒部に移り住み、情熱のままの勢いで写真に没頭した30代の日々を思い出す。NHK「黒部幻の大滝に挑む」の後に出版しているので、その時のエッセイも入っている。
「ただ、文章でも写真でも、破いたら自分の血の赤さが吹き出るような文章、写真を撮っていきたいといつも思っているのだが・・・・。(中略) 技術とかアイデアを活かした写真もいいが、僕が一番撮りたいのは、滝の周りに漂う風、空気、香りみたいなもの、そんなものを写せないか」※本書後書きより
「落石、崩壊、ナダレ、増水……死と隣合わせのなかで、一つまた一つと挑みつづけた。その記録は独特の緊張につつまれ、いいしれぬ美しさと迫力をもっている。黒部の天地にあって、この人は虎のように絶壁を見上げていた。新種の動物のようにウロウロしていた。子供がこっそり冒険をするように谷へ降りていった。彼はいつも神話に出てくるヘルメスのように羽根のついたサンダルをはいている。池内紀氏」※本書の帯より

みすず書房/2004年5月刊/3,000円+税/A5判/146頁/カラー写真50点/上製本

 
 

写真集『黒部』

1999年写真家となることを決意。3年間集中的に黒部を撮影してまとめた最初の写真集。自分の写真家としての代表作。
「登山家から写真家宣言した若い作家が斬新な視点で岩と水が織りなす黒部渓谷の凄みを力強く表現。僕の前には「陶酔」という名の香りと「夢」という名のきらめきが交錯した瀑水が勢いよく落ちていた。人は一生に何度か、命よりも大事な何かに支配されることがあるのではないだろうか。この3年間で撮りためた1万ショットを、これを機に発表し始める。大地のエネルギーが轟音となって伝えられればと思う。」※本書の帯より
「志水哲也は膨大な時間をかけ、黒部の青く澄んだ水に全身を浸し、冷たい水をたっぷりと飲んでいる。みずみずしい若い才能を充分に活かし、目と心を渓流に近づけるという方法で、今までにない黒部渓谷の写真集ができあがった」※本書、水越武氏の寄稿
「この写真集で志水哲也は私たちの前に、芸術としての渓の写真という、未知の領域を切り拓いてみせた。そして、それはそのまま渓を愛する多くの遡行者たちへのメッセージであり、限りない可能性へのいざないなのである」※本書、高桑信一氏の寄稿

山と渓谷社/2002年5月刊/3,600円+税/菊倍版(316×227mm)/カラー88頁モノクロ16頁/上製本
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『黒部へ・黒部八千八谷に魅せられて』

黒部の沢登りの集大成、黒部川全支流70本の遡行図と写真を掲載。1986年、87年に現地に下宿して遡行した25本の後、さらに12年間コツコツと自分にとって未知の支流を探り計70本の支流をトレースした。また、1997年に黒部の玄関口・宇奈月へ引っ越し、これから黒部の住民としてどう生きていきたいかも綴った。
「どんなきわどいアクション映画を観ていても、自分が主人公にはなり得ないが、単独行の沢登りではまさしく自分がヒーローである。岩また岩に囲まれた谷の中に一人でいると、次の曲がり角の向こうにあるものが自分の運命を左右する全てなのだ」※本書の帯より

白山書房/1999年6月刊/2,500円+税/A5判/342頁/並製本

 
 

『果てしなき山稜・襟裳岬から宗谷岬へ』

1993年12月から翌年5月までかけた北海道縦断行の冒険日誌。単独行、山スキーにこだわり、12回の山行を繋げて北の分水嶺を踏査。山行中28歳の誕生日を迎えた。『大いなる山大いなる谷』と共に20代で出した2冊の本は僕にとって“”青春の証”である。
「冬の襟裳岬を一人で北へ向かって歩きはじめる男がいた。彼は敢えて厳冬の日高山脈…雪と風がすべてを支配する極寒地帯を越え、うねるように広がる石狩平野を春に抜け、果てしなく続く北見山地を突き進み、6カ月後に宗谷岬に辿り着く計画だった。全国学校図書館協議会設定図書」※本書の帯より

白山書房/1995年5月刊/1748円+税/四六判/285頁/並製本

 
 

『大いなる山大いなる谷』

『大いなる山大いなる谷』は登山を始めて山にのめり込んでいった10年間の山行記をまとめた最初の著作。25歳の時に書いて、その翌年の1992年に出版した。当時はただ、僕にだって何かを残す力があるんだという思いで登山に入れ込んでいたように思う。処女作にはその人の一生が表れるという。本書を読み返し、過ぎた四半世紀を思うと、その後に行なってきた活動の原点が、まさにこの本だったことに気づかされる。『大いなる山大いなる谷』は自分の誇りだ。社会的に抹殺されそうになった時、誰に理解されなくてもその「誇り」が、逃げてはいけない、戦わなくてはいけないと思い正してくれた。男には一生に一度か二度、死んでも妥協、屈服してはならぬ時がある。
「山登りの取り憑かれた若者の、夢を追い続け、青春を賭した10年間。ひとりぼっちの冒険日誌。高校三年の夏の北アルプス全山縦走にはじまり、黒部の谷25本(剱沢単独遡行含む)、衝立岩とドリュ南西岩稜、そして冬の南アルプス、冬の知床半島、春の日高山脈の全山縦走と、ひとりの闘いは静かに、激しく続いてゆく。黒部川全支流24本の詳細遡行図掲載。全国学校図書館協議会設定図書」※本書の帯より

白山書房/1992年7月刊/2,200円+税/四六判/306頁/並製本

 

編著

 

達人の山旅Ⅰ『山と私の対話』

かつて自分がしてきた岩壁に一人で挑むときの心構えと、現在写真家として被写体に対する心構えに、山と自分自身に一対一で向き合う共通性を感じ、本書の編者として、その道の達人、およびその人を描ける人に原稿を依頼。亡くなっている人は遺稿集から抜粋させていただいた。
ソロクライマーとして、山野井康史(ソロ、孤独と集中)、遠藤甲太(単独行者の辿る小径)、 菊地敏之(ソロクライミングとは何か)、田中幹也(カナディアンロッキー冬季単独縦走)、中嶋正宏(1985年ヨーロッパアルプス・遺稿集から)、鈴木謙造(自分ひとりの力を試す・遺稿集から)アーティストとして、水越武(遥か遠くへ)、武藤昭(山が私に呉れたもの)、武川俊二(岡田昇が残したもの)、岩佐浩幸(白川義員と写真論)、勝峰富雄(山巓の「流」体力学 門坂流『山の肖像』)、松本亘親(風の香りを彩として 知床のアトリエから)、松本紀生(夢のままに 星野道夫との出会いから冬のデナリへ)、志水哲也(ソロクライマーとアーティスト あとがきにかえて)※達人の山旅Ⅱに『森の水の恵み』高桑信一編がある。

みすず書房/2005年8月刊/2,000円+税/四六判236頁/フランス装

 

DVD

 

アドバンス山岳ガイド『黒部上ノ廊下』

上級登山者に好評のDVD「アドバンス山岳ガイド」第8弾。沢登りを志す人憧れの谷・上ノ廊下と人気ナンバーワンの沢・赤木沢をハイビジョンで紹介します。案内人は黒部のマイスター・写真家の志水哲也さん。沢登りが初めてという、山のマンガで話題の鈴木みきさんが憧れの谷に挑戦します。そして太郎平小屋の河野一樹さんがエスコートします。谷の幅が広く、白い花崗岩の岩壁で日本の沢とは思えないような雄大で美しい景観を見せる上ノ廊下。奥黒部ヒュッテから下ノ黒ビンガ、上ノ黒ビンガ、立石奇岩等の核心部を3日間かけて遡行します。多くの沢登り愛好家の人気を集める明るく穏やかな赤木沢は、薬師沢小屋を出発して赤木岳までつめます。待望の沢登りがシリーズ初登場です」※パッケージの文章より

2010年7月刊/山と渓谷社/5400円+税/90分間

 
 

『黒部幻の大滝に挑む』

2004年のお正月にNHK総合で全国放送された特別番組がDVDとなった。
「日本最大の渓谷、黒部峡谷。その奥深く剱沢に、幻の滝と呼ばれる剱沢大滝があります。多くの登山家が憧れ、未だ20人ほどの男たちしか目にしたことがない滝。落差150m、9段からなる大滝に、写真家志水哲也氏は命を賭けて、初めその全容に迫ります。挑戦は天気が安定する10月4日に始まりました。黒部峡谷に分け入る随一の道、下ノ廊下を経て登山口から17km、出発から4日目に剱沢と棒小屋沢が交わる十字峡に到着します。ここが大滝への入口になります。この先剱沢沿いに登山道はなく、多くの困難が待ち受けます。志水哲也氏始め撮影班総勢12名、装備など500kg以上を携えた14日間の挑戦と、今なお、ごう音をとどろかせる剱沢大滝D滝の姿をカメラが追いました」※パッケージ文章より

2006年9月刊/NHKエンタープライズ/3,800円+税/55分間

 

クリアファイル

 

クリアファイル3種

各360円(税込)
アイテック購入サイトへ

 

絵葉書集

 

「黒部幻影」6枚組絵葉書集

500円(税込)※直接販売のみ

表紙は剱沢大滝
①逆剣(仙人池に映る剱岳)
②幻の滝(剱沢大滝)
③新越ノ滝(黒部下ノ廊下)
④雪の十字峡(黒部下ノ廊下)
⑤雪のS字峡(黒部下ノ廊下)

 
 

「黒部峡谷・動と静」6枚組絵葉書集

500円(税込)※直接販売のみ

表紙は水流のマクロ写真
①幻ノ滝(剱沢大滝)
②明暗(北又谷恵振谷ケルン滝)
③滝と太陽(岩苔小谷大滝)
④透明な流水(白竜峡)
⑤寂光(赤木沢出合)

 
 

「黒部峡谷・祖母谷彩々」6枚組絵葉書集

500円(税込)※直接販売のみ

表紙は祖母谷温泉の露天風呂
①錦秋の奥鐘(奥鐘山西壁)
②高嶺(祖母谷の上に聳える後立山連峰)
③飛翔(カモシカの滝)
④雪の猿飛峡
⑤トロッコ(黒部峡谷鉄道)

 
 

「黒部幻景」 6枚組絵葉書集

500円(税込)※直接販売のみ

表紙は剱沢大滝の釜
①幻ノ滝(剱沢大滝)
②連瀑(北又谷漏斗谷)
③廊下(棒小屋沢)
④峡谷(弥太蔵谷)
⑤氷筍(関西電力黒部トンネル内)