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黒部上ノ廊下ほか

8月末から天候不順で長雨が続いた。9月6日から10日はある仕事で高瀬川、大天井岳方面に入っていた。6日、高瀬川は大増水して川の中の大石がごろごろ不気味な音を水中でたてて流れていた。そんなこともあり、12日から1週間、黒部上ノ廊下と赤木沢、薬師沢左俣の個人ガイドだったが、上ノ廊下の水量は夏の平水の130パーセントと多く徒渉困難な遡行となった。ちなみにお盆に公募ガイドで上ノ廊下の時の水量は夏の平水の70パーセントとおよそ半分だった。下ノ黒ビンガの泳ぎの箇所は何度トライしても流されてあきらめ、口元ノタル沢先のゴルジュは全く沢通しは不可能。高巻きと身を切られるような激流徒渉を繰り返して、丸3日かけて薬師沢小屋に抜ける。振り子徒渉で渡れない箇所は何カ所か激流を飛んだが、20代の頃とは違い足首の消耗が激しく、悲しいかな年齢を感じた。疲労回復のために1日停滞した翌日は赤木沢を登って薬師沢左俣を下降。18日に1週間ぶりに折立へ下山した。今回はフライフッシングを趣向する方と同行したが、上ノ廊下のために1ヶ月間を日程フリーにし、このためのトレーニング積み、装備面は徹底的に研究し、はかりに載せて軽量化し、周りにインフルエンザにかかった人がいたからとタミフルを予防で飲む徹底ぶりは流石という感じだった。

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