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奥多摩の沢登りと剱岳源次郎尾根

7月9日は奥多摩の一ノ瀬川下部ゴルジュ。渡渉訓練だったが順調に進み大常木谷出合まで泳ぎや渡渉、へつりを楽しんだ。翌日は倉沢谷へ。今回、老夫婦がやっている鴨沢山の家に泊まったが、自炊設備もあり、古い建物だが清潔で一人3000円というのもよかった。今、コロナ禍で山小屋が14000円時代だから、なおさら。それと反面、翌日下山後に立ち寄った青梅のそば屋はメニューは最低でも3000円と、宿泊代と同額で、ほぼボッタクリの感じがした。

16〜18日は剱御前小屋に2泊して、中一日で源次郎尾根に。曇り時々雨の中、完登。こういう天気の中、源次郎尾根に行くのは無謀か、よほど自信がないとできないものだ。この天気でガイド登山で遭難を起こせばフツーの登山の100倍のダメージを負う。天気予報を数百回見ただろう。雨の予報ですがとクライアントから確認の連絡が来るたびに心臓が痛くなった。山行前のあの苦しさはガイドを主催していなければわからないだろう。何人かの同僚ガイドにも相談した。落雷注意報が出てますけど本当に行くんですか?と確認されて、大丈夫行きます!と答えた。最悪の事態のシミュレーションを繰り返し、起こったアクシデントの全責任を引き受け、なんとか、その言葉の通り勝ち取った。引くのは簡単。行くのは、自信がないとできないこと、フツーの登山よりも安全性を求められるガイド登山であってもその勇気は、登山の本質であり、大切ではなかろうか。

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