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八ヶ岳旭岳東稜、ふと思ったこと。アドベンチャー魂の再放送のお知らせ

22526日は八ヶ岳旭岳東稜。五段の宮岩場の少し下でテント泊。すき焼きパスタなど楽しんだ。(翌朝、肉の食べ過ぎで朝食食べられず倒れていたが)。今回はアイゼンの支持力が少ない新雪が不安定に乗ってそれなりに悪かった。五段の宮岩場の最初の核心ピッチ30mは、よく落ちた話を聞くので、用心して空荷で登り返した。年々手がかりや支点になる灌木が折れて難しくなっているような気がする。同行者の所感だと阿弥陀北西稜よりワンランク上の難しさとか。その岩場で2時間位順番待ちがあって遅れ日没の頃下山した。ガイドを始めて27年間で10回くらい登ってきたルートだ。ずっと出来ると思っていた旭岳東稜だが、あと10年?70歳まで?どのくらいできるかとふと思った。

ずっと出来ると思っていたことが、あと何年できるかなに変わった時、人間は老いを感じると共に、やり残したことを考えるのかもしれない。これからのガイド山行を悔いがない、大切に行って行きたいと思う。思えば山岳ガイドとして全国のバリエーションルート中心に山を四半世紀に渡って登ってきた。30歳から週末中心に山岳ガイドの仕事をしてきたが、その費やした膨大な時間に充実感ややりがい、生きている意味を感じることは少なかった気がする。自分を表現することに価値の重きをおいてきた。人のためになりたいという気持ちは希薄だった。 30代前半までの自分は冒険探検的な登山に挑戦することで充実感を求めていた。それから40代までは写真表現に生きる意味を探してきたような気がする。50歳になって人のためになりたいという気持ちを始めて持ち始めたような気がする。行方不明の方の捜索をする民間のチームに入り捜索の仕事を始めた。クライアントのために登る山岳ガイドの仕事も以前よりも意義を感じるようになった。お金のためだけでなく、他者の登山の手助をすることにもやりがいを感じるようになったことに、自分自身驚きを感じている。

※テレビ再放送のお知らせほか 11月に放映されたアドベンチャー魂2回の再放送が2月28日火曜日夜、3月7日火曜日夜にそれぞれ予定されているのでお知らせします。その他、3月放映予定の北海道縦断で時の人となっている野村さんのアドベンチャー魂でもインタビューで登場予定です。

 

 

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