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動画作品集「剱」まもなくできます!

遅れていました動画作品集ですが、目録やジャケットDVD本体などを現在、印刷中です。DVD版、ブルーレイ版ともに11月17日木曜日にクロネコのメール便にて、目録付きで発送予定です。DVD版とブルーレイ版の映像クオリティは、50インチテレビで確認したところ、「黒部」の時はそんなに変わらなく思えたのですが、今回の「剱」ではちょっと違うかなと感じました。映像63分、DVD版、ブルーレイ版ともに5000円(税、送料送金手数料など全て込み)。目録(A4版、カラー8頁)付き。近日中に、YouTubeで5分間のダイジェスト版公開予定。

※関連事項 12月5日(月)19時~21時、モンベル渋谷店5Fサロンにてイベントを開催します。前半は新作動画作品集「剱」の試写会トーク、後半は今年三回出演したアドベンチャー魂の秘話(この番組を企画したディレクター椎葉宏治氏、田中幹也氏を交えたトークを行います。

 

この取材を終えて(目録より)
2020年11月に動画作品集「黒部」を出して、翌年完成予定だった動画作品集「剱」をようやく完成できた。コロナ自粛などで思うように取材ができず1年遅れた。動画の編集は僕はセンスもないし経験も少ないので中途半端に手を出さず、プロに任せることにした。今回も「黒部」の時同様クリエティブBeの李さんにお願いした。彼とは2018年にNHK「ニッポン印象派」黒部川の番組の仕事を手伝わせていただいて以来のお付き合いだ。10月初めに上京して4日間編集作業に立ち会った。音楽入れは李さんに全てお任せした。多くのテレビ番組を作ってきたプロの技術と感性によってこの作品集はできあがった。
首都圏から富山県に移り住んで27年が経つ。富山県で暮らす人々にとって、剱岳は特別な存在で、登山をしない人にも崇められていることを知った。今まで剱岳をテーマにした自著として写真集『剱』山と渓谷社2014年刊、写真集『剱岳百景』TS出版2018年刊を上梓しているが、その後動画に転身し50代半ばの自分が渾身の力を込めて作ったのが今回の動画作品集である。現在、黒部と剱岳の写真家としては第一人者であるという自負を持っている。5年間動画撮影をしてきたが、この動画作品集完成をもって一区切り、静止画表現に戻るつもりである。自分は基本、映像作家ではなく(静止画の)写真家である。記録と芸術という写真の持つ2つの側面をよく考え、今後何をしたらいいのか心を整理して次の目標を定めたい。
動画を撮った5年間を思い出すと、静止画と同じこともあり異なることもあり実に新鮮で楽しかった。特にドローンの撮影は静止画では単調になりやすく、動画だと活きる機材だと思う。動画と静止画は、技術や表現方法の違いはあるが、それを使いこなし貪欲に表現しようという姿勢がいちばん大事だと思う。僕が動画撮影を行った5年間の状況、背景を少し説明しておきたい。実景(地上からの撮影)は主にセンサーサイズ36×24mmのデジタル一眼レフカメラで撮影した。主に静止画用のカメラで縦横1m以上のパネルで展示すると威力を発揮する。映像表現した場合、ややオーバースペックな感じがする。一方ドローンはこの5年間で進化は著しかった。人工衛星の数が増えたので近年安定して飛べるようになった。2021年頃から1型という13・2mm×8・8mmセンサーサイズのカメラ内蔵のドローンが登場し、以前より繊細な映像が撮れるようになった。自宅の50インチ型のテレビ画面で見て十分の精細さだと思う。
現在、テレビ取材などでドローンを飛ばすやり方として、安全上、一人が操縦して、もう一人が目視するのが定着していて、将来は、一人でドローンを飛ばすことが法律で規制されたり禁止になるかもしれない。ドローンもカメラも今後性能はますます向上していくだろう。人間、生まれてきた時の環境と時代は選べない。その中で、これからも、可能な限りの撮影がしたいと思っている。            2022年11月10日 志水哲也

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