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餓鬼ノ湯まで僅か3時間で到達! 10月後半〜11月初め

10月連休の伊藤新道のガイドの後は東京に直行して、赤坂のプロダクションで動画作品集剱の編集作業4日間をこなし、さらに直行で101516日は奥只見の白石沢大スラブへ。奥只見湖で船をチャーターして湖畔でキャンプ。焚き火囲みつつ食した天ぷらは至極美味しかった。翌日大スラブを登って、南沢を下って奥只見ダムに戻った。

2日間休んで1920日はブナクラ谷から赤谷山、赤禿、白禿を縦走、大窓から白萩川に降りた。快晴で冠雪した剱岳の眺めは素晴らしかった。赤谷山で積雪5センチ。

休み無しで2123日は槍ヶ岳山荘に2泊して小槍、孫槍などを登る槍ヶ岳西稜の予定だったが、山荘からアタックしたものの風速20mであっけなく敗退だった。これが一番の休養になったかも。

2日間休んで2627日は弥太蔵谷から負釣山へ上がった。20年ほど前に故佐伯邦夫さんらと登って以来だったが、難度、長さあるボリュームある黒部の険谷だと再認識。

1日間休んで2931日は雲切滝登攀。晩秋に開通したばかりの日電歩道を通って滝下にベースを置きアタックしたが、ボルト無しでは1992年に自分が登攀したラインはたどれず、左のルンゼを登り、垂直の灌木帯をトラバースして落口を目指した。途中悪場が2ヶ所あってハーケンの人工登攀で越えた。F1落差100m弱の滝の落口に5ピッチで立つ。そこからの眺めは格別だった。F2より上は過去登った時、終始垂直の灌木登りだったので、その日のうちにベースに戻ることを考え割愛した。

1日間休んで1124日は日本最難の秘湯と言われる餓鬼ノ湯へ。登山道の某所から僅か3時間、なんとザイル未使用で餓鬼ノ湯に行けるルートを発見した。現在、自然が作った湯槽は温度39度ほどで50センチ以上の深さありベスト!このルートからなら毎年行きたい。今まで餓鬼ノ湯に行こうとして失敗した苦い経験もあったので嬉しい。

と、超過密スケジュールの一ヶ月間が終わった。自分でも行きたくなる秘境っぽい場所をリクエストされ、山行の依頼を受け企画したのだが、予防のために随時、両膝に注射を打ちつつ、歯を食いしばってスケジュールをこなした感じ。今の自分には、少しキツかったかも。よく身体が持ち堪えたと思う。しかし、これだけ忙しいと、何か大事なものを置き去りにしていないか不安になる。人間、丁寧に生きるには、ある程度余裕が必要だ。

※アイキャッチ画像は餓鬼ノ湯の源泉

 

 

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